研究課題/領域番号 |
18K10907
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
藤田 紀昭 日本福祉大学, スポーツ科学部, 教授 (40199344)
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研究分担者 |
兒玉 友 日本福祉大学, スポーツ科学部, 助教 (40636164)
安藤 佳代子 日本福祉大学, スポーツ科学部, 助教 (90618795)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 障害者スポーツ / パラリンピック / 地方障害者スポーツ競技団体 / 障害者 / 意識 / パラリンピック教育 |
研究実績の概要 |
平成30年度は以下の調査研究を実施した。 ①地域における障害者スポーツ競技団体の実態に関する調査研究:2000年に設立されたA県ボッチャ協会のマネジメントに関するヒアリング調査を実施し、組織の設立経緯、会員の実態、財務状況等について明らかにした。組織の目的が競技普及に偏っていること、1団体からの寄付に頼った経済基盤であること、マネジメントスタッフの少なさが組織の課題として明らかになった。 ②学校におけるパラリンピック教育の実態と効果:愛知県内の小学校において、パラリンピック教育を実施し、授業の前後での子どもの意識の変化、教員の意識について調査した。現在分析中である。 ③障害者スポーツの認知度に関する実態調査:障害者スポーツ大会名や競技名に関する認知度に関する全国調査を実施した。ボッチャとパラバドミントンは過去の調査結果と比較して認知度が上がっていた。また、年齢別では比較的年齢の高い層で認知度が高かった。居住地別では明らかに関東地区居住者がそれ以外の地区の居住者よりも認知度が高かった。近親者に障害者がいるかどうかの比較では、近親者に障害者がいる人の認知度が高かった。 ④障害者に対する意識および障害者スポーツに対する意識調査:障害者および障害者スポーツに対する意識調査をインターネット調査によって実施した。障害者スポーツを見たことがある人、体験したことがある人がない人と比べて障害者や障害者スポーツに対してポジティブな意識を持っていた。しかしながら、2014年、2016年の調査と比較して大きな変化があるとは言えないことがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
障害者スポーツ大会観戦者数に関する実態調査を行う予定であったが、大会の日程と調査可能な日程の調整がつかず、実施できなかった。今年度再度日程調整を行い実施したい。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、障害者スポーツ人口の推移を日本障がい者スポーツ協会の協力を得て実施する予定である。各競技団体の登録者数の推移、地方障害者スポーツ大会の参加者の推移を中心に調査予定。また引き続きA県のボッチャ協会のマネジメントについてフィールド調査、およびパラリンピック教育に関する調査を行う。昨年実施できなかった障害者スポーツ大会観客数についても日程調整をして実施する予定である。さらに障害者の雇用実態に関する調査を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施予定であった障害者スポーツ観戦者数調査が日程調整ができず、実施できなかったため次年度使用額が生じた。次年度においてこの調査を実施する予定であり、調査旅費等に今年度未使用分を充当する。
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