研究課題
最終年度の研究計画では,週に1回の高強度インターバルトレーニングが1)幅広い年齢層において適応可能か,フィールド実験において効果を実証すること,2)日頃から継続してトレーニングを行っているアスリートに対しても効果をもたらされるか検証することであった。今年度の結果から,週に1回のトレーニングが,低年齢層,そしてスポーツ選手に対しても効果をもたらすことが示唆された。実際には,幼児を対象に週に1回のトレーニングが,運動後の心拍数の低下を促進させ,それらの要因には運動後の回復期での心臓副交感神経活動の亢進が関与していることが明らかになった。また,コロナの状況下で実験等が制限されたため,一部当初の実験計画を修正し,大学体育会男子バレーボール選手11名を対象に,起立負荷に対していかなる循環調節機能を有しているか,そして週に1回の高強度インターバルトレーニングによってどのような適応効果がもたらされるかを検証した。本研究の結果,バレーボール選手は,起立負荷に対して,心拍数および末梢血管抵抗を増大させることで動脈圧を高く維持する循環調節機能を有していること,トレーニング後に最大酸素摂取量が有意に増加することが明らかになった。また,バレーボール選手の起立負荷時の血圧応答には,身長の差が影響しており,高身長の選手は起立負荷時に低血圧を引き起こす危険性が高いことが示唆された。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)
Physiol Rep.
巻: 10(5) ページ: e15210
10.14814/phy2.15210
教育医学
巻: 67 ページ: 印刷中
BMC Sports Sci Med Rehabil.
巻: 16;13(1):129
10.1186/s13102-021-00358-1
巻: 66 ページ: 242-251