本研究課題では、低温の炭酸泉を用いることで、効果的に、かつ快適・安全に身体を冷却することができるかどうかについて検討した。その結果、水温30℃で濃度1000ppmに設定した場合、水道水よりも約1.7倍冷却効果が高く、不快感も軽減できることが明らかとなった。しかしながら、水温をより低くしたり、濃度を低くしたりした場合には、冷却効果が水道水と同程度になったり、不快感の軽減効果も見られなくなることが明らかとなった。これらのことから、身体冷却を行う際には、水温や濃度と言った条件を調節する必要があることが示唆された。
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