研究課題
基盤研究(C)
本研究は、オープンスキル系競技選手を対象とした予測不可能な連続的な刺激に対する敏捷性を評価する新規テストを開発することを目的とした。目的を達成するために、まずは上肢の連続選択反応テストの左右差及び試行間差を検討した。結果、上肢の連続選択反応テストには左右差がなく、両手とも試行間差もないことを明らかにした。このことを踏まえて、新規に四肢の連続選択反応テストを作成し、その試行間信頼性を検討した。結果、四肢の連続選択反応テストの試行間信頼性は概ね高いことを明らかにした。また、四肢の連続選択反応テストの差異妥当性を検討し、本テストは差異妥当性が保証されることを明らかにした。
スポーツ科学
本研究で開発した新規テストは、オープンスキル系競技選手の敏捷性を適切に評価でき、それらを通して選手の発掘やトレーニング手段としても利用が可能になると考えられる。また、高齢者の転倒は不意に生じることから、本テストのアレンジにより、高齢者の転倒予防テストとしても利用の可能性が高い。