研究実績の概要 |
本研究ではライフスキルをより楽しく・より効果的に形成し、さらに体力の維持を図るために身体活動を伴ったレクリエーションを取り入れたライフスキル形成のためのプログラムを開発することにあった。この目的を達成するために、以下に示す3つの研究を行った。 2018年度は研究1としてライフスキルの測定尺度を開発し、その成果を刊行物として保健体育教授用資料「ライフスキル形成の充実強化(大日本図書,2019)」にまとめた。 2019年度は研究2としてライフスキルを効果的に形成するためのレクリエーションを取り入れたプログラム案(ワークシートを含む)を作成した。プログラム案を作成するにあたっては、まずは授業の中で使用するレクリエーションがライフスキルとどのような関わりがあるのかを検討する必要があり、それを検討するための構成要素分析表の作成を試みた。この成果は「保健授業におけるActive教材の構成要素分析表作成の試み」として第65回日本学校保健学会にて発表をした。さらに実際に作成したプログラム案については、予備調査として大学生を対象に実施して成果を検討した。なおこの成果は「謎解きウォーキングがライフスキルの形成に与える影響」として第69回日本体育学会に発表し、優秀演題賞を受賞した。 2020年度は研究3として小学校生を対象にして研究2で作成したプログラムを実施するとともに、 研究1で作成した評価票を使用してライフスキル形成のプログラムの効果を検証する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で学校での実施が困難となり、研究を1年延長して2021年度に実施した。その成果は「ライフスキル形成のためのSTEAM教育の導入の効果」として第66回日本学校保健学会、「小学生の遊びの実態とライフスキル及びセルフエスティームとの関連」として第67回日本学校保健学会にて発表した。
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