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2018 年度 実施状況報告書

質の高い睡眠の習慣化を促進する身体活動を用いた大学生の健康教育プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18K10925
研究機関大阪大学

研究代表者

島本 英樹  大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (50299575)

研究分担者 内藤 智之  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90403188)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード睡眠 / 大学生 / ライフスタイル / 身体活動 / 体力
研究実績の概要

新しいメディアの普及やその多様化により、大学生では夜型のライフスタイルが蔓延しているため、睡眠の質は低下しており、大学生では学業や日中の身体活動にも悪影響を及ぼしていることは容易に想像できる。睡眠時間の短縮や睡眠の質の低下は様々な疾病の誘因にもなっていることも明らかになっているため、その改善のための手立てが求められている。
本研究は、大学生が適切な睡眠・覚醒リズムを獲得し、睡眠の質を高める手立てとしての身体活動の種類や強度を検討することを最終的な目的としている。まずは、大学生の睡眠・覚醒リズムを、大規模サンプルを対象とした横断的研究において客観的指標を用いて評価することを目指している。高性能加速度センサーを用いて身体活動量を測定し、得られた日常における身体活動データを、睡眠-覚醒リズム研究用プログラムを用いて解析し、総睡眠時間(TST)、睡眠潜時(SL)、入眠度覚醒時間(WASO)、睡眠効率(SE)などの睡眠変数を指標として、睡眠の質と身体活動の関係について検討している。既に、複数の大学に所属する学生を対象に測定を実施し、データ公表のために、継続的にデータ収集と分析を実施している。
現在までに分析を終えたデータについて検討したところ、睡眠の質・量を示す客観的指標と体力の関係、昼間の眠気の強さと身体活動の関係、睡眠の質とメンタルヘルスの関係について、それぞれ有意な相関関係があることを明らかにしている。
これら一連の成果は、学会発表や論文執筆により、順次データを公表していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画書に記載した通りの測定を進めており、データの分析も順調に進んでいる。既に、次年度以降の計画もなされており、今後は分析を終えたデータを用いて順次学会発表あるいは論文執筆によりデータを公表していく計画である。よって、研究計画は順調に進捗していると考えている。

今後の研究の推進方策

今後も引き続き、大学生の身体活動と睡眠の質・量の関係について検討する。本来、睡眠の質は脳波(EEG)検査や終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を実施することによって判定される。しかし、これらの方法を実施するのは煩雑で高価なため、多数例を検討するには適しておらず、さらに大学生のありのままのライフスタイルにおけるデータを収集することは出来ない。
本研究では、被験者数を飛躍的に増加するために、高性能加速度センサーを用いて、大学生の身体活動と睡眠の関係について多数例について測定を行う。具体的な分析項目は、身体活動量、総歩数などの身体活動変数および総睡眠時間(TST)・睡眠潜時(SL)・入眠後覚醒時間(WASO)・中途覚醒回数・睡眠効率(SE)などの睡眠変数である。これらの変数と被験者のライフスタイルや体力、メンタルヘルスなどとの関係を引き続き検討していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度後期はサバティカル制度を利用して、The University of Western AustraliaにVisiting Research Fellowとして在籍し、研究活動を行った。そのため、測定に関する物品費や旅費、人件費などの支出が予定額より少なくなった。
しかし、残りの期間において、計画通りの測定および分析を行う予定であり、研究計画の遂行に支障はない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] The University of Western Australia(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      The University of Western Australia

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公開日: 2019-12-27  

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