平日と休日の睡眠の時間差、すなわち社会的時差は健康被害をもたらしている。社会的時差の大きい深夜交替制勤務者では、歩数は中途覚醒時間と有意な負の関連(r=-.360、p<.01)、睡眠効率と正の関連(r=.220、p<.05)が認められ、身体活動量が多いと睡眠指標が良好であった。大学生においては、社会的時差と身体活動の間に有意な負の関連が認められ(r=-.530, p<.01)、特に休日の低い身体活動の改善が必要と考えられた。一方、運動部所属の大学生では、社会的時差と身体活動は関連せず、この理由として練習による身体活動の増加によって個人差が小さくなった結果が影響していると考えられた。
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