研究分担者 |
西川 浩昭 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (30208160)
古賀 初 東京電機大学, 工学部, 講師 (40287446)
金築 智美 東京電機大学, 工学部, 教授 (40468971)
木村 憲 東京電機大学, 工学部, 教授 (60408648)
石原 美彦 東京電機大学, 未来科学部, 助教 (40761557)
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研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染拡大により令和2年度の調査実施が不可能となったため,研究期間の延長を申請した.延長を認可された令和3年度に過年度と同様に,体育受講群と対照群に対してそれぞれ4月および7月にGHQならびに健康・生活調査(運動頻度,朝食摂取頻度,不眠傾向,睡眠状況,友人数,SOC,インターネット依存度など)に関して調査を実施することができた.しかし,感染防止対策のため,研究対象とした令和3年度の体育授業は,過年度とは異なり対面授業とオンライン授業を交互に行うハイブリッド型の授業形態となった.そのため,令和3年度の調査データは授業形態の異なる研究対象授業として捉え,当該体育授業を通じた健康教育的効果を独立した単年度データとして分析を進めている.分析結果は,令和4年度ICT利用による教育改善研究発表会(私立大学情報教育協会)において発表する予定である. 2019年度(通常の対面授業)データにおいては,精神的健康度の低い(GHQ得点3点以上)の集団において,分散分析の結果,体育受講による精神的健康度の改善効果を確認することができた(体育群(66人,4月時に週1回以上の運動習慣なし) 4月:6.29 → 7月:4.79,対照群(49人,両時点とも週1回以上の運動習慣なし) 4月:6.49 → 7月:6.76).しかし,2021年度においては,体育受講を通じた精神的健康度の改善効果が得られなかった(体育群(64人) 4月:6.30→7月:6.23,対照群(39人),対照群4月:8.12 → 7月:7.25)). これは,ハイブリッド型体育において対面授業の回が半減したことやコロナ禍における生活全般の活動自粛によって社会的交流が妨げられた可能性が考えられる.そのため,本研究目的の分析には,今後2019年度データを用いて精神的健康度の改善に寄与した諸要因について分析を進める予定である.
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