研究課題
本研究では、学習指導要領に示された各運動領域の学習で習得が期待されている内容(技術・戦術、動作など)について、すぐれた体育教師は実際にどのような指導方法や指導言葉を用いて指導実践しているのかを明らかにしようとした。この研究を踏まえて、学習指導要領解説 保健体育編で取り扱われている運動領域の技術・戦術や動作の指導方法、指導言語にフォーカスした教師用の指導手引書の作成につなげたいと考えた。この手引書を活用することにより、多くの体育教師が自身の専門外の運動・スポーツを含む、すべての運動領域について自信をもって指導することができ、運動の苦手な生徒をはじめとする、すべての生徒たちに運動技術を習得させ、彼らの愛好的態度を高めることができるようになると考えたためである。本研究では、優れた体育教師の体育授業を観察・分析するため、これまでに全国学校体育研究大会または都道府県レベルの公的な研究発表会等において授業公開・発表した教諭の学校を訪問し体育授業を撮影する予定であった。しかしながら、学期中は校務が多忙で、平日に学校訪問することができず、そのデータ収集が進まなかった。加えて、世界的規模で新型コロナウィルス感染症の蔓延状況となり、予定していた研究計画の変更を余儀なくされた。このような状況下で遂行可能な研究テーマ及び研究方法を探索した結果、土日にも対応できる運動部活動の指導者に変更して優れた指導法を検討することにした。文部科学省(2013)が示した「運動部活動での指導のガイドライン」をふまえ、運動部活動の主導性に関して指導者及び部員に対する調査用紙を作成して調査を実施して、その結果を学術論文としてまとめ、掲載された。
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Taiikugaku kenkyu (Japan Journal of Physical Education, Health and Sport Sciences)
巻: 67 ページ: 343~360
10.5432/jjpehss.21007
体育科教育学研究
巻: 38 ページ: 1~12
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