研究実績の概要 |
閉経後中高年女性(69.7±4.0歳、154.3±4.3cm、50.6±7.0㎏)の大腿骨近位端部、橈骨遠位端部の骨塩量、骨密度定量をDXA法に定量した。また、大腿中位部筋横断面積をMR画像より分析した。2020年3月に予定していた新型コロナウイルス感染症により中止になる前までの前年度比較として示す。大腿骨頚部の骨塩量は、3.14±0.38 vs 3.06±0.38g、大腿近位部全体では、24.37±2.39 vs 23.98±2.80g,大腿中位部筋横断面積は108.03±16.53 vs 104.70±14.16平方センチであった。それぞれが、順に-2.5%, -1.6%, -3.0%という変化率であった。一方で橈骨遠位端部は1/3、1/6、1/10と3か所を測定しているが、それぞれ0.58±0.09 vs 0.58±0.09, 0.55±0.09 vs 0.054±0.09, 0.63±0.12 vs 0.64±0.12gであり、-0.3%, -1.1%, -0.1%が前年度からの変化率であるが、どの値も大腿骨近位端部&大腿中位部筋横断面積と比べ低値であった。その後、鈴鹿医療科学大学、朝日大学付属病院で予定していたDXA並びにMR画像測定分析は新型コロナウイルス感染症の爆発的な広がりにより延期していたが、結局どちらの施設での測定もかなうことなかった。その間、若年者を含む高強度レジスタンストレーニングを床反力実験より特色づけた。2台のフォースプレイトをそれぞれ足低部とGボールに分け垂直方向に加わる力の分析を行った。足低部は384.6±25.8Nであり、ボール側は2314.4±274.9Nであった。これは体重の0.49倍が足低部に、また、ボール側には3.0倍の床反力が加わっていたことを示しており、効果的であったという先行研究の床反力値の閾値(2.5-8.0)の中であった。
|