日常生活における機械化や情報化によって、生活環境においては便利になり、より身体活動を軽視する傾向が強まっている。そのなかでも最も懸念される事象の一つが、子どもの日常生活における身体活動量の減少があげられる。 今回の研究成果は、幼児期運動指針の運動の「認知的能力の発達促進に寄与する可能性があることを示唆している」という意義のエビデンスの一つとなったと考えられる。また、これら幼児の認知機能と身体活動と体力との関連を示すデータは、健全な発育発達やWHOが提言する都市計画、健康づくりの政策づくりのために、必要な基礎的なデータとなると考える。
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