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2021 年度 実施状況報告書

運動におけるリスク感受性と学習方略

研究課題

研究課題/領域番号 18K10958
研究機関東海学園大学

研究代表者

筒井 清次郎  東海学園大学, スポーツ健康科学部, 教授 (00175465)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードリスク感受性 / リスク回避群 / リスク選択群 / 陸上競技 / ペース配分
研究実績の概要

1.リスク感受性が、運動課題に必要とされる要素によって異なるのか、それとも、共通した特性なのかを検討した。中学生の陸上競技部員を対象に、高リスク高リターンの的と低リスク低リターンの的を用意し、どちらかの的を狙って投げるダーツ課題(正確性を必要とする)を遂行させた。高リスクの的を選択した割合が20%以下の者をリスク回避群(男子9人、女子7人)、高リスクの的を選択した割合が80%以上の者をリスク選択群(男子9人、女子11人)とした。次に、リスク回避群とリスク選択群の1000m走(持久性を必要とする)のペース配分を比較した。ダーツ課題におけるリスク選択群は、後半区間におけるペースダウンのリスクを顧みずに、1000m走の前半区間においてリスク回避群よりも速く走り、後半失速気味であった。リスク回避群は、後半区間におけるペースダウンのリスクを考慮し、1000m走の前半区間においてやや遅めに走り、後半区間におけるペースダウンを少なくした。このことから、リスク感受性は、正確性を必要とする課題固有ではなく、持久性を必要とする課題にも共通しており、一般的個人特性の可能性が示された。
2.リスク回避群とリスク選択群の400m走(瞬発性と持久力の両方を必要とする)のペース配分を比較した。400m走のペース配分において、リスク感受性による差はみられず、専門種目による違いがみられた。短距離選手は瞬発系の運動に適した白筋繊維を多く持っているため酸素負債能力が高いのに対して、長距離選手は持久系の運動に適した赤筋繊維を多く持っているため酸素摂取能力が高いと考えられている。その筋繊維特性がペース配分に影響し、瞬発系の短距離選手は前半を速く走り後半で大きく失速していた。持久系の長距離選手は前半を抑え気味で走り後半のペースダウンを少なくすることでタイムを稼いでいた。上記の結果を日本スポーツ心理学会で口頭発表した。

現在までの達成度
現在までの達成度

3: やや遅れている

理由

研究結果を日本スポーツ心理学会で口頭発表したものの、オンライン開催であったため、十分な質疑をすることができず、他の研究者との情報交換が不十分である。

今後の研究の推進方策

今年は、日本スポーツ心理学会と運動学習研究会が、対面で行われるため、そこで議論を交わすことができると考えている。他の研究者との議論を踏まえて、考察を作成し、研究を完成させたい。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染拡大のため、学会が、現地開催ではなく、オンライン開催になったため旅費を使用しなかった。今年度は、日本スポーツ心理学会と運動学習研究会が、ともに、現地開催される予定であるため、それらの旅費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] リスク感受性と陸上競技のペース配分との関係 - 400m走と1000m走の違い -2021

    • 著者名/発表者名
      筒井清次郎
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会

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公開日: 2022-12-28  

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