研究課題/領域番号 |
18K10971
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
田中 千晶 桜美林大学, 健康福祉学群, 准教授 (40369616)
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研究分担者 |
鈴木 和弘 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (20327183) [辞退]
安藤 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10447708)
香村 恵介 静岡産業大学, 経営学部(磐田), 講師 (80735481)
田中 茂穂 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 栄養・代謝研究部, 部長 (50251426)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 幼児 / 親子 / 身体活動量 / 生活習慣 |
研究実績の概要 |
今年度は,以下の縦断的研究における初期値の調査を実施した.対象者,都市部および山間部の幼稚園あるいは保育所に通う幼児およびその親(父親と母親)であった.調査項目は,客観的に評価した日常生活全般における身体活動量と健康関連指標および生活習慣であった.日常の身体活動量は,3軸加速度計を用いて評価した.中高強度活動(MVPA)に指標として,メッツが3以上の所要時間を,平日の平均値と土日・祝日の平均値を求め,それぞれ5日,2日と重み付けすることによって,個人毎の代表値を求めた.健康関連指標として,対象者の身長および体重の測定を行い,body mass index(BMI)から体型(肥満、標準、やせ)を評価した.生活習慣として,運動習慣の有無を調査した.親子のMVPAの関係は,偏相関係数を用いて検討した.調整因子は,幼児の性別,年齢および世帯収入とした.幼児のMVPAと親の体型あるいは運動習慣の有無との関係は,共分散分析を用いて,目的変数を幼児のMVPA,共変量を幼児の性別,年齢および世帯収入,説明変数を親の体型(肥満、標準およびやせ)として評価した.また,運動習慣の有無との関係は,説明変数を親の運動習慣の有無として評価した.その結果,幼児のMVPAは,都市部でも山間部でも,親のMVPAと有意な関係は見られなかった.また,山間部では,母親が運動習慣がある幼児は,MVPAの所要時間が無い幼児に比較して有意に高かった.一方,都市部の親の運動習慣や,都市部と地方部の親の体型と幼児のMVPAとの間には有意な関係が見られなかった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
縦断研究の初年度調査を実施できたため.
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今後の研究の推進方策 |
次年度は,今年度調査に参加した幼児と親を対象に,追跡調査を縦断的に実施する予定である.ただし,新型コロナウイルスの影響により予定の調査が困難な場合も想定できる.その時は,調査園と実施時期や測定項目等について再調整する.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により,学会出張が中止になった事が主な理由である.また,調査に使用する機材の一部の入手が調査開始時期までに間に合わなかった調査地があったため,次年度使用額が生じた.今回購入が間に合わなかった機材の不足分を翌年度分として請求した助成金と合わせ購入する予定である.
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