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2019 年度 実施状況報告書

適応的歩行障害における神経制御メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K10972
研究機関帝京大学

研究代表者

崎原 ことえ  帝京大学, 医療技術学部, 講師 (40423115)

研究分担者 稲垣 真澄  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 部長 (70203198)
奥住 秀之  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70280774)
中村 みほ  愛知県医療療育総合センター発達障害研究所, 障害システム研究部, 客員研究者 (70291945)
北 洋輔  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 室長 (90627978)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード適応的歩行 / 3D歩行解析 / 発達障害児
研究実績の概要

昨年度から導入した歩行動作の3D計測・解析装置を用いて,発達障害児に適応できる最適な歩行計測・解析方法について検討した.まず反射マーカー法を実施した.反射マーカー法では下肢に反射マーカーを設置し,反射マーカーの位置情報をカメラで追跡することで歩行動作を計測した.球状の反射マーカーを被験者の腰から股関節,大腿,下腿,足までの下肢の計23か所に設置し,健常成人および健常小児を対象に任意速度における10mm歩行を行った.反射マーカーは腰では正中上後腸骨棘に設置し,他の部位は,上前腸骨棘,大転子,外側大腿部,外側顆,内側顆,すね,外側踝距骨,内側踝距骨,踵骨後部,2・3指の内側骨,親指爪先にて左右それぞれ対称の位置に設置した.成人で歩行中に内側踝と内足踝距骨に設置した反射マーカーどうしが接触し,とくに小児では成人よりも反射マーカーの接触回数が増えて歩行の支障となった.反射マーカー法は小児には適さないことが明らかになった.そこで次に反射マーカーを使わないshape法を試みた.shape法では上下左右の8つのカメラで記録された3D画像から,床と被験者の明暗差に基づいて被験者の輪郭を抽出し歩行動作を追跡した.歩行速度,歩幅,歩行率,歩行比などの歩行パラメータを解析できた.Shape法は反射マーカーを取り付ける必要がなく,対人接触を苦手とする発達障害児への適応が期待される.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

発達障害児に適応できる歩行計測方法および解析を行うために,新たに共同研究にて3D歩行・解析実験環境のセットアップした.成人とは異なる解析条件が必要になったため大幅に進捗が遅れている.

今後の研究の推進方策

健常小児,発達障害児を対象とした3D画像を用いた歩行計測および解析の実験環境をセットアップする.健常小児を対象としてコントロール群での計測を行う.コントロール群では発達によって歩行動作が変化することが考えられるため,年齢に応じて,未就学児,小学生,中学生に分けて検討を行う.

次年度使用額が生じた理由

共同研究にて他施設の実験設備を使用したため,新たに物品などを購入する必要がなかったため.

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公開日: 2021-01-27  

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