研究課題/領域番号 |
18K10978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
村田 俊也 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (80270255)
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研究分担者 |
橋爪 和夫 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (80189472)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 剣道 / 身体教育学 / 武道論 / 剣道8段審査 / 自己点検 / 中心線 / 高齢者 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、剣道7段が8段の動きの情報を入手できない事象を解明することであった。対象者は、剣道7段(57歳, 181cm, 98kg)であった。対象者が8段から教示された稽古内容は①生理学1②運動学35③心理学2④戦術4⑤剣道学11の5つの観点で分類できた。対象者は教示項目を達成動機からみて可能30・やや困難21・困難2の3水準で判断した。対象者の学習性無力感はなかった。対象者は8段との稽古で相手の情報を入手するよりも、自己点検に注意が集中している可能性が示唆された。対象者が自己点検をやめて8段との稽古に集中するために、相手との中心線を取ることに注意を集中するべきであることがわかった。
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自由記述の分野 |
身体教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の剣道人口は約100万人である。剣道8段は約700名であるが、毎回合格率が1%未満である剣道8段試験に挑戦する7段は毎年約2000人~4000人である。本研究は8段受験者の稽古の在り方に有益な知見を得ることができた。受験者は8段から教示を得ることで合格への道筋としているが、その過程で自己点検に重点を置いている状態から相手との中心線の取り合いに注意を集中するべきであるという結論を導いた。この結論は剣道8段審査の合格率を高めることに貢献できる社会的意義がある。
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