研究課題
本研究では、広範囲な年齢層や様々な体力レベルに適用できる簡便な全身持久力評価方法、「走っても歩いてもよいシャトルテスト(新SST)」の開発・提案を目的に、3年間の研究期間内に、以下について検討する。1)新SSTの妥当性・安全性の検討(2018年度から2019年度):幅広い年齢で、様々な体力レベルにある男女各50名について、新SSTの妥当性と安全性について検討する。妥当性の検討は VO2MAXの測定と新SSTの成績との相関の高さで評価し、安全性については、 新SSTの測定中の心拍応答(ポラール)や主観的運動強度、体への負担度等によって評価する。なお、これら安全性に関する検討は、多人数を同時に行う測定時にも、心拍応答は一部対象者で、他は全ての対象者にて実施する。2)多人数による新SSTと体格(筋量)、他の体力要素、生活要因の調査(2018年度から2020年度):多人数(男女各750名)の測定を実施して、新SSTと体格(筋量)や他の体力要素との関連、生活要因との関連からデータベースの特性を明らかにする。3)上記に基づき、新SSTの性別・年齢階級別標準値を作成(2020年度)する。2018年度は、上記に示す課題1)については、運動を実施することに支障のない65歳から88歳の138名(男性51名:、女性81名)を対象に運動負荷試験が実施できた。また多人数を対象にした安全性検討(主観的運動強度・体への負担度等による評価)については、2018年度以前の収集データを含めると、健康に大きな問題のない17歳から93歳の年齢幅で、1216名(男性344名、女性872名)を対象にしたデータを収得した。課題2)についても、高齢者測定会の中で、調査をスタートさせた所である。
1: 当初の計画以上に進展している
2018年度に予定していた、課題1)新SSTの妥当性・安全性の検討、については、、計画通りか、それ以上の内容で進行している。課題2)多人数による新SSTと体格(筋量)、他の体力要素、生活要因の調査、については、ほぼ計画通りの内容で進行している。
本研究の課題1)新SSTの妥当性・安全性の検討(2018年度から2019年度)については、妥当性検証のための運動負荷試験として、若年層のデータを中心に追加する。加えて、安全性の検討(主観的運動強度・体への負担度等による評価)として、性・年齢階級別に不足しているデータを補完しながら、多人数の測定を実施し、課題2)新SSTと体格(筋量)、他の体力要素、生活要因の関連について検討できるよう、こちらの対象者も増やす。そして、最終年度(2020年度)の課題 3)新SSTの性別・年齢階級別標準値の作成、に繋がるよう、研究計画を遂行する。なお、取得したデータは、順次、学会で口頭発表したり、論文として公表する。
最も予算額が大きかった多周波インピーダンス分析装置『Impedimed SFB7(ImpediMed社:予算額120万)の件で:骨格筋量測定のために、従来の研究でも用いてきた多周波インピーダンス分析装置『Impedimed SFB7(ImpediMed社)』を本研究でも使用している。2018年度の測定では、研究分担者(山田陽介氏)が保有する装置を用いたが、申請者の所属する研究機関にはないため、近く購入予定である。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 1件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 15件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 1件)
J Strength Cond Res.
巻: - ページ: -
10.1519/JSC.0000000000002521.
Journal of Strength and Conditioning Research
10.1519/JSC.0000000000002024.
神戸女子大学健康福祉学部紀要
巻: 10 ページ: 53-67
京都学園大学総合研究所所報
巻: 20 ページ: 48-59
巻: 11 ページ: 1-14
European Journal of Applied Physiology
巻: 118(10) ページ: 2133-2146
10.1007/s00421-018-3944-6.
Journal of Gerontology A Biological Science and Medical Science.
巻: 73(3) ページ: 273-278
10.1093/gerona/glx059.
Clinical Intervention in Aging
巻: 13 ページ: 1019-1033
10.2147/CIA.S151427.
Exp Gerontol
巻: 113 ページ: 120-127
10.1016/j.exger.2018.09.022.
Biosci Biotechnol Biochem
巻: 82(4) ページ: 677-682.
10.1080/09168451.2017.1412248
Journal of Nutritional Science and Vitaminology
巻: 64(6) ページ: 473-482
10.3177/jnsv.64.473
巻: 13 ページ: 1871-1878
10.2147/CIA.S173372
Journal of Applied Physiology
巻: 125(5) ページ: 1468-1474
10.1152/japplphysiol.00317.2018.
JAMDA
巻: 19(9) ページ: 801-805
10.1016/j.jamda.2018.04.005.
BMC Public Health
巻: 18(1) ページ: 568-578
10.1186/s12889-018-5426-5.
巻: 117 ページ: 2001-2007
European Journal of Clinical Nutrition
10.1038/s41430-018-0186-y
Nutrients
巻: 10(1) ページ: -
10.3390/nu10010084.