本研究結果はFynがメタボリックシンドロームだけでなくサルコペニアの病因にも関与していることを示唆している。近年、肥満があるにもかかわらず、サルコペニアである状態、サルコペニア肥満が問題となってきている。こうした病態ではエネルギー管理をどの様に持っていくかが困難である。さらにサルコペニアに関しては現時点で薬物治療は限定的である。一方でFynはチロシンキナーゼであり、チロシンキナーゼの阻害薬は現時点でも多くが上市されてきている。本研究成果によりサルコペニア肥満の病因のより良い理解と治療法の開発につながる可能性があります。
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