研究成果の概要 |
パーキンソン病においては中脳黒質のドーパミン神経細胞が選択的に障害されるが、その一つ理由としてドーパミン代謝産物であるドパール(3,4-Dihydroxyphenylacetaldehyde, DOPAL)の細胞内への過剰蓄積が想定されている。本研究ではカフェインを代表とするキサンチン誘導体だけでなく、食品成分に含まれるある種のフラボノイドが極めて強いドパール産生抑制効果を持っていることを発見した。また、NT5DC2という細胞内タンパク質がチロシン水酸化酵素の酵素活性調節を介して、ドーパミン合成・代謝に影響を与えている可能性を発見した。
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