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2021 年度 実施状況報告書

慢性腎不全におけるサルコペニアと炎症マーカー~炎症性サイトカインの網羅的検討~

研究課題

研究課題/領域番号 18K11010
研究機関産業医科大学

研究代表者

宮本 哲  産業医科大学, 大学病院, 准教授 (30611305)

研究分担者 荻ノ沢 泰司  産業医科大学, 医学部, 講師 (20596720)
尾辻 豊  産業医科大学, 医学部, 教授 (30264427)
田村 雅仁  産業医科大学, 大学病院, 非常勤医師 (40330980)
園田 信成  産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (90299610)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードサルコペニア
研究実績の概要

透析導入目的で当科へ入院した患者33名につき下記の診断基準に従いサルコペニア群と非サルコペニア群に分類し、各群に分けて下記の調査項目を調査票に記入した。その結果、透析導入患者の27%がサルコペニアの診断基準をみたし、39%がGLIM基準で低栄養の基準を満たすことが判明した。

サルコペニアの診断;下記基準に基づき骨格筋量減少に加えて筋力低下または,身体機能低下があればサルコペニアと診断する。1, 骨格筋量減少 LTI(除脂肪組織指標)で評価、 男性:9.2kg/m2未満または-2SD未満 女性 <7.4 kg/m2未満または-2SD未満 2, 筋力低下 男性:26kg未満、女性:18kg未満 3, 身体機能低下 通常歩行速度 <0.8 m/秒

4名においてHuman Cytokine Array C1000 (Raybiotech®)を用いて蛋白アレイを行った。今後は測定数を増やして蛋白アレイの結果得られた各項目のdensityをCS analyzerⓇを用いて半定量し、その結果と栄養評価で得られた指標、サルコペニアの有無との関連をWilcoxonの検定を用いて解析を行う。連続変数どうしの関連はスピアマンの順位相関係数を用いた検討を行う。必要に応じて多変量解析を行う。関連のある蛋白はELISA法を行い濃度を測定し同様に検討する。予後分析はカプラン・マイヤー法、Cox比例ハザード分析を用いて行う。今後測定を増やして蛋白アレイで栄養評価項目、サルコペニアの有無と関連がある蛋白を同定し、全症例で同定された蛋白の血中濃度ELISA法で測定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナ対応のため患者抽出、測定が遅れた。

今後の研究の推進方策

導入時に重度のサルコペニアがあった症例で蛋白アレイを追加し、栄養障害のない症例との比較を行う。
低栄養と関連のある蛋白をピックアップしてELISA法による定量的測定を行う。
今後は共同研究施設での採血、予後評価まで行っていきたい。

次年度使用額が生じた理由

研究遅延により繰越金が生じた。研究計画に沿って令和4年度中に蛋白アレイおよびELISAキット購入費として使用予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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