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2020 年度 研究成果報告書

オレキシン2型受容体作動薬による代謝リズム調節機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K11014
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

福住 昌司  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (10750002)

研究分担者 櫻井 勝康  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (70507920)
斉藤 毅  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (80609933)
入鹿山 容子  筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (90312834)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード睡眠 / オレキシン
研究成果の概要

オレキシン2型受容体作動薬YNT185の末梢投与により、高脂肪食負荷マウスの代謝異常を抑制することを発見した。高脂肪食負荷による代謝リズム異常を示すマウスに明期にYNT185を投与すると体重増加の抑制作用が認められ、それに伴い摂食量の減少が観察された。皮下脂肪組織では減少傾向がみられ、精巣上体周囲脂肪組織では有意な減少が認められた。同様の実験を暗期ZT18の投与で行ったところ上記の薬理効果は認められなかった。YNT185の末梢投与は、摂食量の抑制を介して、末梢における脂肪蓄積を減少させることで高脂肪負荷による体重増加を抑制すること、この薬理作用には投与時間依存性があることがわかった。

自由記述の分野

創薬

研究成果の学術的意義や社会的意義

メタボリックシンドローム、いわゆる肥満は多くの場合、合併症により健康寿命を短くし、QOLの低下を招くだけでなく、医療費を圧迫するなど大きな社会問題となっている。一方、代謝改善薬としてオレキシン系を標的にしたものは現在のところ存在しない。今回の結果から、オレキシン2型受容体作動薬は将来的に全く新しい機序の代謝改善薬として有望である。また、既存の治療法とは作用部位が異なるため、既知の治療法との併用により相加・相乗効果が期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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