スフィンゴ糖脂質の一種であるガングリオシドは、脳神経系における様々な生理機能や病態発現などへの関与が示唆されている。そこで、本研究では、中枢神経系におけるガングリオシドの生理的および病態生理学的な役割についての研究を行った。神経細胞の培養細胞系および中枢神経疾患のモデル動物を用いて検討を試みたが、ガングリオシドと生理機能および病態生理機能との関連性を見出すことができなかった。これら機能との関連する可能性があるガングリオシドの分離および同定を行うことが困難であったことが、明らかにできなかった一因であると考えている。
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