不活動の骨格筋インスリン抵抗性惹起メカニズムを明らかとするため、不活動モデルとしてマウスの片側下肢を24時間固定し、soleus,plantarisの評価を行った。24時間の固定はインスリン感受性を低下させたが、この現象に対するメカニズムは筋線維タイプによって差異がみられた。遅筋優位のsoleusではLipin1の発現量、活性変化による細胞内DAG蓄積、一方、速筋優位のplantarisではPTP1Bによるインスリンシグナル減弱の可能性が示唆された。 以上より、身体不活動によってインスリン感受性低下メカニズムには筋線維タイプによる差がみられることが明らかとなった。
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