これまで、食品成分の疲労軽減効果はアンケート調査などの主観的な評価や一部の代謝物の変化によってのみ報告されてきた。また、疲労軽減効果自体も「疲れにくくなる効果」なのか、「疲れから回復しやすくなる効果」なのかが区別されてこなかった。本研究では、食品成分の疲労軽減効果を「疲れにくくなる効果」と「疲れから回復しやすくなる効果」を客観的に評価する系を確立した。これにより、今後、さまざまな食品成分の疲労軽減効果を客観的に評価することが可能となった。さらに、疲労軽減効果のある食品成分を、疲労負荷の前に摂取した方が良いのか、後に摂取した方が良いのか、についても検討できる手段を得た。
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