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2021 年度 実績報告書

健康寿命延伸に向けたデセン酸のメタボリックシンドローム予防機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K11031
研究機関東海大学

研究代表者

寺尾 晶  東海大学, 生物学部, 教授 (10451402)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード老化促進モデルマウス / SAMR1 / SAMP8 / 睡眠
研究実績の概要

高齢者では老化に伴い概日リズムの位相が前進し、睡眠時間と睡眠の質が低下することが知られている。老化促進モデルマウス(Senescence-Accelerated Mouse: SAM)を加齢性睡眠障害のモデルとして活用することで概日リズムと睡眠構築の評価を行い、ローヤルゼリー(RJ)の効果を検証した。実験群は、SAMR1対照群、SAMR1-RJ群、SAMP8対照群、SAMP8-RJ群の4群構成とした。RJは1ヶ月齢の時点から6ヶ月間にわたり重量比5%で餌に添加して与えた。赤外線行動量センサーから得られた活動状態を基にした概日リズムの評価は1ヶ月齢から5ヶ月齢まで毎月行った。6ヶ月齢の時点でマウスの脳波・筋電図シグナルをVitalRecorderを用いて経時的に収録し、睡眠解析プログラムSleepSign ver3を用いて睡眠・覚醒の量的・質的解析を行った。概日リズムの評価を行った。2ヶ月齢から5ヶ月齢のSAMP8マウスの明期12時間の活動量はSAMR1のそれに対して有意に高いことが示されたのに対して、暗期12時間の活動量は両系統で差が認められなかった。暗期12時間と明期12時間の活動量の比を比べるとSAMR1が3.7-5.4の値を示したのに対してSAMP8では1.6-2.5の値を示した。SAMP8はSAMR1に対して概日リズムの振幅が小さいと考えられたが、4,5ヶ月齢においてRJは概日リズムの振幅に対する改善傾向が認められた。睡眠構築の評価を行った。6ヶ月齢SAMP8マウスのNon Rapid Eye Movement (NREM)睡眠量とRapid Eye Movement (REM)睡眠量はSAMR1に対して有意に低い値を示した。また、SAMP8マウスのNREM睡眠持続時間はSAMR1に対して有意に短縮していたことから、睡眠の断片化に伴い睡眠の質が低下していると考えられた。RJはNREM睡眠量およびNREM睡眠持続時間に対して改善傾向を認めた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Melanin-concentrating hormone-producing neurons in the hypothalamus regulate brown adipose tissue and thus contribute to energy expenditure.2022

    • 著者名/発表者名
      Izawa S., Yoneshiro T., Kondoh K., Nakagiri S., Okamatsu-Ogura Y., Terao A., Minokoshi Y., Yamanaka A., and Kimura K.
    • 雑誌名

      J. Physiol.

      巻: 600 ページ: 815-827

    • DOI

      10.1113/JP281241

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Neural Assembly仮説2021

    • 著者名/発表者名
      寺尾 晶
    • 雑誌名

      睡眠医療

      巻: 15 ページ: 355-359

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Melinjo (Gnetum gnemon L.) seed extract rescues fragmented non-rapid eye movement sleep in mice with diet- induced obesity.2021

    • 著者名/発表者名
      Terao, A., Sato, M., Sugiura, C.
    • 雑誌名

      J. Physiol. Sci.

      巻: 71 ページ: 175

  • [学会発表] メリンジョは食餌性肥満マウスの 断片化した睡眠を改善する2021

    • 著者名/発表者名
      佐藤 眞士、杉浦千瑛、寺尾 晶
    • 学会等名
      日本睡眠学会

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公開日: 2022-12-28  

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