研究課題/領域番号 |
18K11032
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
高橋 雄介 東邦大学, 医学部, 助教 (80444644)
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研究分担者 |
濱崎 祐子 東邦大学, 医学部, 准教授 (50317799)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 安静時エネルギー消費量 / 小児慢性腎臓病 |
研究実績の概要 |
間接カロリメトリを用いて、小児CKD患者の腎移植前後における安静時エネルギー消費量測定に関しては約10例の患者で測定が済んでおり、今後健常小児の安静時エネルギー消費量との差、ならびに腎移植前後の安静時エネルギー消費量の変化として関連学会での発表を行う予定である。 現在統計解析を進めているところであるが、現在得られたデータとして、腎移植前の慢性腎臓病期においては安静時エネルギー消費量が体格から計算される基礎代謝基準値に比べ高い傾向が認められること、移植後の安静時エネルギー消費量と同時に計測される呼吸商が移植前の呼吸商に比べ高くなる傾向がある。これらのエネルギー消費量や呼吸商に影響を与える因子に関し、今後解析を進めていく予定である。また、測定場所の湿度など環境条件によりデータにばらつきが見られることもあり、研究協力いただいている医薬基盤・健康栄養研究所のスタッフと適宜打ち合わせを行い、正確なデータのサンプリングができるように注意して行なっている。 総エネルギー消費量の測定に関しては必要な二重標識水の調整が終了し、移植前の1患者に投与が終了したところである。 引き続き、間接カロリメトリによる安静時エネルギー消費量ならびに二重標識水による総エネルギー消費量測定を行い症例数の蓄積を進め、2019年度中には5名程度の腎移植前後の総エネルギー消費量、ならびに安静時エネルギー消費量測定を行い、統計解析を進めていく計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象となる患者の入院が見込みより少なかったこと、ならびに二重標識水の調整などが予定より遅れたことが原因としてあげられる。また、発達障害や痙攣など安静時エネルギー消費に影響を及ぼす疾患を有する患者も多かったため検討から除外せざるを得なかった。
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今後の研究の推進方策 |
症例数確保のため対象患者の年齢を12歳以下にまで引き上げる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
二重標識水法による総エネルギー消費量測定に関する研究の進捗が予定より遅れたことが原因である。研究準備は整っているので、次年度は症例を集積し繰越した金額と合わせた金額の使用が見込まれる。使途としては、二重標識水法の委託検査・二重標識水の追加購入、学会旅費・論文作成に使用予定である。
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