研究課題/領域番号 |
18K11046
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
武田 美輪子 島根大学, 地域包括ケア教育研究センター, 特例研究員 (70750644)
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研究分担者 |
濱野 強 京都産業大学, 現代社会学部, 教授 (80410257)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 糖尿病 / ソーシャル・キャピタル / 遺伝素因 / 環境要因 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、島根大学地域包括ケア教育研究センターが2006年以降、島根県内の自治体と共同で実施してきた地域での健康調査(Shimane CoHRE Study)のデータおよび検体サンプルを活用して「日常生活における精神的なストレス状況下において不安を軽減するヒトニューロペプチドY(NPY)の分泌が遺伝的に少ない場合でも、社会・環境要因が緩衝機能を果たすことにより、2型糖尿病の予防につながる」ことについて研究仮説を明らかにすることが目的である。 令和2年度の研究においては、令和元年度の研究より継続して定量的な解析を実施し、ヒトニューロペプチドY(NPY)、地域内の人間関係(ソーシャル・キャピタル)および居住環境と2型糖尿病との関連について検討を行った。また、大きな環境変化をもたらした新型コロナウイルス感染症流行時における2型糖尿病患者の生活習慣や生活環境および心理状態について、感染者の多い都市部を対象とした調査を実施した。以上の活動を通して得られた結果は、次年度に上梓する「2型糖尿病と遺伝素因、社会・環境要因の関係性」に基づく重層的な地域の保健活動について、具体的に検討を進める上での基盤的知見となる。 これらの研究結果を踏まえて、次年度は、研究仮説に基づく研究成果の取りまとめ、成果発表を行うとともに、本研究成果を基盤とした地域保健活動への展開や国際比較研究を実施するためのスキームについて検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、研究計画で予定していた成果の取りまとめに遅れが生じてしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、本年度得られた結果を踏まえ、研究成果の取りまとめと成果発表を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた研究成果の取りまとめに遅れが生じ、予定していた論文執筆が遅れたため、次年度は論文の投稿費用として執行予定である。
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