研究実績の概要 |
生活習慣と時計遺伝子との関連や影響について注目が集まっている。今回我々は生態概日リズムを司るとされる遺伝子CLOCKおよびBMALに焦点をあて、小児肥満との関連を調査している。肥満度20%以上の小児肥満を対象にCLOCK遺伝子およびBMAL遺伝子のの遺伝子多型(SNPs)を解析することを計画した。 CLOCK遺伝子の遺伝子多型(CLOCK SNP(s))について rs1801260 (3111T/C), rs1464490, rs3749474についてTaqman プローベを設計し、リアルタイム PCR ・Taqman SNP genotyping assay (サーモサイエンティフィック 社製)にて解析を実施した。正常小児および小児肥満の研究参加者から体格測定、採血をおこなった。テンプレートDNAは末梢血から抽出した。 小児肥満53例、正常対照 289例について末梢血からゲノムを抽出し、遺伝子解析を行った。前年度に引き続き、CLOCK rs3749474 (C/T)について解析を行なった。結果は、CアレルがマイナーアレルでMAF=0.316であった。ジェノタイプTT vs.ジェノタイプ CT+CCで比較し、肥満に対するオッズ比が1.546 [95%信頼区間 0.851-2.807]であったが、p=0.164で有意な結果とは言えなかった。
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