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2020 年度 実績報告書

末梢由来GALPを中心とした臓器間代謝ネットワーク制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K11054
研究機関人間総合科学大学

研究代表者

平子 哲史  人間総合科学大学, 人間科学部, 講師(移行) (90644261)

研究分担者 竹ノ谷 文子  星薬科大学, 薬学部, 准教授 (30234412)
塩田 清二  星薬科大学, 先端生命科学研究所, 教授 (80102375)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードGALP / 糖・脂質代謝 / 肝臓
研究実績の概要

ガラニン様ペプチド(GALP)は、視床下部弓状核ニューロンで産生される神経ペプチドであり、我々は主に形態学的手法によりこのペプチド含有ニューロンの分布・局在などを明らかにしてきた。また、GALPには摂食抑制作用がある事が知られているが、すでに様々な生理作用がある事もわかっている。そのひとつに抗肥満作用があることが知られており、我々は脳室内投与されたGALPが交感神経を介して肝臓での脂肪酸β酸化および白色脂肪組織での脂肪分解を増加させる事を明らかにした。最近我々はGALPが中枢のみならず末梢組織でも産生され、循環血液中に存在することを見出した。そこで我々はGALPの末梢臓器への影響を調べる目的で、初代培養細胞を用いたin vitroの系にてGALPそのものが細胞での代謝経路に及ぼす影響を検討した。マウス初代培養肝細胞にGALP投与後の遺伝子発現をReal-time PCR法を用いて検討した結果、GalR3遺伝子発現がvehicle群と比較しおよそ1.5倍増加した。しかし、脂肪酸合成に関与するFAS、SCD1遺伝子発現および脂肪酸β酸化に関与するCPT1、MCADや転写因子であるPPARα遺伝子発現はGALP投与による影響はみられなかった。これまでに、遺伝子改変マウスを用い褐色脂肪組織や白色脂肪組織でGALPが産生されることを見出した。また、血中にGALPが存在することも報告されており、末梢でGALPが産生され分布しているが、代謝に及ぼす影響はGALPが標的臓器に直接作用するのではなく、神経など他の経路を介していることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] KKマウスへの高コレステロール食給餌による肝臓への脂質蓄積を抑制する魚油の作用2020

    • 著者名/発表者名
      平子 哲史、金 賢珠、飯塚 穰、松本 明世
    • 学会等名
      第74回日本栄養・食糧学会

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公開日: 2021-12-27  

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