研究課題/領域番号 |
18K11060
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
中村 恭子 近畿大学, 薬学総合研究所, 講師 (10512197)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 食後高血糖 / 食餌の形状 / GLP-1 |
研究実績の概要 |
申請者は、2 型糖尿病の発症において重要な要素の一つである食後高血糖に着目して研究を行っている。特に、食直後の急激な血糖値の上昇に肝臓におけるグルカゴン様ペプチド-1 (GLP-1) シグナル系が関与する可能性を見出している。 本研究の目的は、2 型糖尿病モデルマウスを用いて、2 型糖尿病の発症における前段階から発症への過程において、固形状および粉状といった食餌の形状の違いがもたらす影響について明らかにしていくことである。自然発症 2 型糖尿病モデルマウスである ob/ob マウスを用いて、糖尿病発症の前段階である 4 週齢から発症段階の 8 週齢において食餌の形状による血糖値上昇に与える影響を検討する。新型コロナウィルス感染症の流行により、マウスでの実験が困難となったため、細胞レベルでの検討を行うための実験環境整備を行った。その結果、細胞レベルでの実験が出来るようになり、細胞の培地におけるグルコース濃度がGLP-1 シグナル系に与える影響を検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
遅れている理由として、新型コロナウィルス感染症の拡大により、マウスでの実験が困難となったため、細胞を扱える実験環境を整えるのに限られた予算内の準備となり、時間を要してしまった。
|
今後の研究の推進方策 |
細胞レベルで GLP-1 シグナル系に与える影響について検討するため、GLP-1 受容体に GFP が融合したタンパク質を発現するプラスミドを細胞内へ導入し、細胞の培地におけるグルコース濃度が GLP-1 受容体に与える影響を検討する。また、マウスを用いて食餌の形状が糖尿病発症に及ぼす影響も検討する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の拡大によりマウスを用いた実験が困難となり、細胞レベルの実験が出来るように実験環境を整えた。今後はマウスを用いた実験および細胞レベルの実験を行っていく。
|