生活習慣の変化に伴い、肝がん・肝硬変の原因となる肥満・脂肪肝の発症人口が増加している。健康的な生活を担保し、医療費の抑制のためにその予防と治療が喫緊の課題である。本研究では脂肪肝発症モデルとして妊娠マウスを用い、極めて短期間で脂肪肝を生じるモデル動物であることを見出した。本実験モデルは、これまで原因が未詳である急性妊娠脂肪肝のモデル動物となることも予想され、脂肪肝発症に関わる因子を明らかにした点と合わせて学術的意義がある。また、大学の研究室から創生された新規化合物が脂肪肝を抑制することを見出し、脂肪肝の新たな解決方法とした点において社会的意義は高いと考えられる。
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