研究成果の概要 |
青少年の心身の健康問題 (SPS)は,内外の公衆衛生分野の重要課題である. 中学生のSPS低減のための中学校・保護者協力型ライフスタイル教育プログラム(SPRAT)による介入試験は, 2019年5月~2020年3月,研究プロトコル(BMJ Open, 2018)に基づく実施マニュアルにそって実施され,有効性を検証した結果, 主要及び副次的評価項目でSPRAT群に改善傾向が認められた.加えて介入後の食事摂取量がベースライン値に応じ,望ましい方向に増減し,子の行動変容を促した可能性がある.青少年のライフスタイル教育法確立に寄与する成果が得られた(BMC Public Health,2022).
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,青少年の心身の健康問題(SPS)低減のために,独自に開発した家庭連携型PADOKプログラムの科学的検証に基づく保護者協力型SPRATプログラムの有効性評価により,《ライフスタイル改善による中学生のSPS低減効果》を創出した点で学術的価値がある.また,よりよい学校生活と将来の生活習慣病一次予防に寄与する青少年のためのライフスタイル教育法を確立したことの社会的意義は大きい.
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