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2020 年度 実績報告書

急性腎障害後に持続するサルコペニアの成因および治療法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K11070
研究機関浜松医科大学

研究代表者

加藤 明彦  浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (60324357)

研究分担者 藤倉 知行  浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (00444349)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードサルコペニア / 急性腎障害 / トレッドミル運動 / 分岐鎖アミノ酸 / ミオスタチン / PGC-1α
研究実績の概要

急性腎障害(AKI)は世界的に増加しているが、同時に高齢化が進んでいる。一方で、AKI患者の粗死亡率は44.9%から36.1%へ下がっている(Crit Care 2019; 23: 172)ことから、AKI患者は高齢化しているものの、急性期治療の進歩により、救命率自体は向上していると考えられる。
AKIからのサバイバーが増えることで、ICU退室後のサルコペニア・フレイルの合併が大きな問題となっている。ICUを退出したAKI患者は、3か月および12か月後にフレイルを合併しているリスクはAKIステージ1患者で1.92倍および1.87倍と高く、ステージ2および3のAKI患者ではさらに合併率が高くなる(Crit Care Med 2018; 46: e380)。
今回の研究により、マウス虚血性AKIにおいて、1) AKI発症7日後まで骨格筋線維の萎縮、骨格筋内のミトコンドリア密度の減少、筋力低下が進行すること、2) 1日30分間のトレッドミル運動および分鎖差アミノ酸の経口補給により、これら骨格筋萎縮、筋力低下、ミトコンドリア異常が軽減できること、3) 運動とアミノ酸補給による予防効果のメカニズムには、骨格筋内ではmyostatinおよびatrogen-1 mRNAの発現抑制、Aktのリン酸化およびPGC-1mRNAの発現することが確認できた。最終年度は、これら研究成果をPhysiol Rep 2020; 8(16): e14557へは発表した。、
今回の研究成果は、今後、ICU領域のAKI患者に対する早期栄養リハビリテーションの推進する上で、根拠となる基礎研究であり、さらなる発展性が期待できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Regular exercise and branched-chain amino acids prevent ischemic acute kidney injury-related muscle wasting in mice.2020

    • 著者名/発表者名
      Nagata S, Kato A, Isobe S, Fujikura T, Ohashi N, Miyajima H, Yasuda H.
    • 雑誌名

      Physiol Rep .

      巻: 8(16) ページ: e14557.

    • DOI

      10.14814/phy2.14557.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-12-27  

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