ナンセンス型遺伝子変異疾患では、異所性の翻訳停止コドン(PTC)を有するナンセンス型mRNAが細胞内のmRNA品質管理機構(NMD)により分解されるため、必要なタンパク質が作られず病気が発症する。リードスルー治療は、このPTCを読み飛ばす技術であり、その効率はNMDの活性に影響される。本研究では、Duchenne型筋ジストロフィーのリードスルー治療効率に対する食生活の影響を解析した。Duchenne型筋ジストロフィーモデルマウスであるmdxマウスにゲンタマイシンによるリードスルー治療と高脂肪食の給餌を併用したところ、リードスルー治療効果が上昇することを見出した。
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