カロテノイド蓄積への非対称開裂代謝とキサントフィル末端基の酸化代謝の関わりを明らかにするため、これらの代謝反応の特性を解析した。マウス肝臓に発現する非対称開裂酵素の活性を界面活性剤の共存下で検出することに成功した。ゼアキサンチン、ルテイン、及びラクチュカキサンチンなどのキサントフィルが開裂されやすく、β-クリプトキサンチンは開裂されにくい基質であった。また、β-カロテンに対する開裂活性は検出されなかった。したがって、マウスに発現する本酵素はルテインやゼアキサンチンに特異的な開裂酵素であり、非プロビタミンAのキサントフィルの代謝と蓄積に関わる重要な因子であることが明らかとなった
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