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2023 年度 研究成果報告書

サルコペニア肥満の分子機構の解明と治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K11093
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター)

研究代表者

田上 哲也  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究室長 (60273439)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードサルコペニア / UCP / 成長ホルモン / IGF-1 / エネルギー代謝 / 骨粗鬆症 / フレイル / FOXO
研究成果の概要

近年社会問題となっているサルコペニア肥満の病態モデルとして生命維持に不可欠なホルモンの過不足に基づく種々の内分泌疾患を想定した。共通する標的分子の一つがミトコンドリア脱共役蛋白(UCP)である。基礎研究では成長ホルモン(GH)がSTAT5のリン酸化を促進してUCP1-3の、GHR/JAK/STAT経路を介してGATA2の、IGF-1がFOXO1を介してUCP2の,FOXO4を介してUCP3の各遺伝子の発現制御を示した。臨床研究では日本人若年者における低体重、低骨格筋量指数、低握力、サルコペニアの有病率を、骨粗鬆症患者では下肢運動機能のうちバランス指標(安定時間)と転倒歴との関連を明らかにした。

自由記述の分野

内分泌・代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国は世界でも屈指の長寿国である一方、人口の高齢化が急速に進んでおり、健康寿命の延伸が課題となっている。高齢者においてサルコペニアはフレイルを引き起こし、健康寿命の短縮をもたらす。特に飽食と運動不足から過体重にもかかわらず筋肉量が減少するサルコペニア肥満が増加している。本研究では多くのホルモンがエネルギー消費に関わることから、内分泌疾患をモデルとして基礎研究を進め、エネルギー消費に関わる因子による代謝調節の分子機構の一端を明らかにした。また飽食と運動不足は既に若年者から始まっておりその実態を明らかにするとともに、高齢者では骨粗鬆症のみならず転倒防止のために筋力の増強が重要であることを示した。

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公開日: 2025-01-30  

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