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2020 年度 研究成果報告書

歯周病菌感染と肝発癌リスクの増大―新しいNASHモデルによる生体防御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K11094
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

山縣 憲司  筑波大学, 医学医療系, 准教授 (00420084)

研究分担者 柳川 徹  筑波大学, 医学医療系, 教授 (10312852)
蕨 栄治  筑波大学, 医学医療系, 講師 (70396612)
正田 純一  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90241827)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードNASH / 歯周病 / LPS / メタゲノム解析 / 遺伝子改変マウス
研究成果の概要

歯周病を有する中年肥満NASH男性を対象に唾液を収集し,口腔内細菌の菌層構造の多様性の低下,唾液LPS濃度,TNF-alpha濃度,ラクトフェリン濃度の増加が観察された.しかし,運動実践はこれらの口腔内環境の悪化を改善した.
Sqstm1/p62欠失(p62-KO)マウスはヒトNASHに類似した表現型をもつ.本マウスにおける運動実践がKCs異物貪食機能を増大させること,肝臓におけるLPSクリアランスを増大させることを明らかにした.また,運動実践が随伴する高LPS血症(腸内・口腔内細菌由来)を軽減させる傾向があり,肝腫大と肝炎症・線維化の病態を改善させNASHの発症を予防することを明らかにした.

自由記述の分野

健康応用科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

運動が口腔内環境に及ぼす効果として,運動介入試験より,唾液中の炎症に関わる物質の濃度減少,口腔内細菌の種多様性の増大を明らかにした.運動が歯周病の改善をもたらすことのメカニズムが解明された.また,肥満マウスを用いた動物実験において,運動実践が腸内細菌叢や口腔内細菌叢に影響を与えて,LPSの暴露により誘導されるNASH肝病変の発症を予防することも明らかとなった.肥満者,糖尿病,高齢者など歯周病の高リスクグループに対する健康管理の一環として,運動実践の重要性がより明確になった.

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公開日: 2022-01-27  

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