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2020 年度 実績報告書

栄養サポートチーム(NST)における効率的・効果的な栄養評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18K11100
研究機関徳島大学

研究代表者

濱田 康弘  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (30397830)

研究分担者 鈴木 佳子  徳島大学, 病院, 副栄養部長 (80791706)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード栄養サポートチーム / 栄養評価
研究実績の概要

栄養管理は医療の根幹をなすもののひとつであり、栄養状態は予後に大きな影響を及ぼす。しかしながら、栄養管理のもととなる栄養スクリーニングや栄養アセスメントといったことに関してさえ、有用性に関するデータ、エビデンスが大幅に不足している。そこで、本研究は栄養評価に関するエビデンスを創出することを目的としている。さらに、本研究成果をもって、病院、診療所、在宅を問わず広く適切な栄養評価が実施されることにより、今後、いっそう進んでいく高齢化社会にも対応した医療のさらなる質の向上へとつなげていくことを念頭においている。
本研究は、大学病院内の栄養サポートチーム(Nutrition Support Team: NST)が介入する患者を対象として、栄養評価指標の妥当性・有用性、栄養状態と有害事象、予後との関連を検討した。対象期間中にNSTが介入した患者は1806名であり、本研究の結果、NST対象患者において低ナトリウム血症および貧血が予後予測因子として有用である可能性を示唆する所見が得られた。すなわち、NST介入時に低ナトリウム血症があった場合、3年生存率は約45%であり、低ナトリウム血症がなかった場合と比較して2.29倍の死亡リスクがあることがわかった。また、貧血があると、3年生存率は有意に低下し、貧血がない場合と比較して、1.54倍の死亡リスクがあることがわかった。加えて、貧血の中では大球性貧血の予後が正球性貧血、低球性貧血に比較して悪いという知見も得られた。大球性貧血がある場合、他の貧血と比較して、1.34倍の死亡リスクがあった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 主な輸液製剤の種類と適応 どんな差があるのか理解しよう 栄養輸液(末梢、中心静脈、アミノ酸、脂肪乳剤)2020

    • 著者名/発表者名
      濱田 康弘
    • 雑誌名

      jmed mook

      巻: 71 ページ: 54-60

  • [雑誌論文] 低栄養時の代謝はどうなっているの?2020

    • 著者名/発表者名
      濱野 愛莉沙, 濱田 康弘
    • 雑誌名

      Nutrition Care

      巻: 13 ページ: 1029-1031

  • [雑誌論文] 注意すべき疾患別栄養管理 腎不全 「腎疾患では蛋白制限」っていう考えで大丈夫?2020

    • 著者名/発表者名
      濱田 康弘
    • 雑誌名

      Nursing Care+

      巻: 2 ページ: 474-481

  • [雑誌論文] Hyponatremia Is a Prognostic Factor in Patients Receiving Nutrition Support2020

    • 著者名/発表者名
      Kashiji Ayami、Tajiri Mari、Chikugo Momoko、Nomura Satoko、Yasui-Yamada Sonoko、Tani-Suzuki Yoshiko、Hamada Yasuhiro
    • 雑誌名

      The American Journal of the Medical Sciences

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1016/j.amjms.2020.11.025

    • 査読あり

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公開日: 2021-12-27  

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