高齢者が居宅での療養生活を継続するためには、適切な栄養管理により栄養状態を良好に保つことが基盤となる。しかし、個別に独自の食事を摂取している在宅療養高齢者の食生活の実態はブラックボックス状態であった。そこで本研究は、簡便な食事調査法として開発された“食品摂取多様性評価票”を用いることで在宅療養高齢者の食事摂取状況の実態を明らかにし、低栄養状態との関連性を検討することを目的にした。本研究は食品摂取多様性の評価を用いて在宅療養高齢者の食事摂取状況の実態を明らかにし、介入試験により、食品摂取多様性の向上に特化した食事指導、栄養ケアが、在宅療養者の栄養状態の維持、改善に一定の効果があることを示した。
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