地域在住女性を対象に運動介入前後で体組成、骨密度、血清アディポサイトカイン濃度を測定し、サルコペニア肥満の改善と骨粗鬆症の予防の効果を検討した。その結果中高年期の肥満女性においては体重は有意に減少し、BMIと体脂肪率は共に減少傾向にあった。一方、除脂肪体重、筋肉量及び骨密度を示すZスコアに関しては有意な減少は認められなかった。また、内臓脂肪肥満と関連の強いアディポサイトカインであるアディポネクチンとレプチン濃度は、短期の運動介入の前後において有意な変化は認められなかった。しかし、3年間の運動介入においては、動脈硬化の改善傾向が示された。
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