高尿酸血症の生活指導におけるプリン体の摂取制限(1日400mg程度)の目安となるように、食品・飲料中プリン体含有量を公表する上で、これまでのような総プリン体の“量”だけではなく、構成するプリン体の “質”について定量的に評価した。その結果、調理や加工によるプリン体の変動はプリン体の特定の分子によること、尿酸値上昇のリスクが高いヒポキサンチン類は水溶性が高く、茹でる調理や発酵食品浸漬により減らすことができることが明らかになり、健康と美味しさの両面から推奨できる食事指導の提案を可能とした。測定値にはホームページにて、献立中のプリン体が計算可能な「プリン体値計算プログラム」として随時公開した。
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