本研究ではメカニカルストレスの増減によって生じる骨代謝の変化が、骨細胞または骨芽細胞から分泌される多臓器連関制御物質の血中濃度に影響を与える影響について検討した。その結果、非カルボキシル化オステオカルシン(Glu-OC)および線維芽細胞増殖因子23(FGF23)の血中濃度は、継続的な荷重の増減によっては影響を受けないことが明らかとなった。一方、5分以上の一過性の運動直後にはGlu-OCの血中濃度が上昇することが明らかとなった。しかし、Glu-OCの血中濃度が上昇する要因について、骨へのメカニカルストレスが主要因であるのか、筋収縮が主要因であるのかについては明らかとはならなかった。
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