高血圧により脳卒中を発症するラット(脳卒中発症ラット)は、正常血圧ラットと比較して体重に差がみられる。骨格筋に関して詳細に検討したところ、遅筋主体の骨格筋において有意な減少がみられ、速筋有意な骨格筋においてはその差がみられなかった。遅筋主体のヒラメ筋に対して網羅的な遺伝子発現解析を行った結果、遅筋においてタンパク質分解系に関与する一部のタンパク質の発現上昇が確認された。更に原因となる上流因子を探索した。その結果、通常、速筋特異的に発現がみられるタンパク質が遅筋において発現が増加傾向にあることがわかり、遅筋特異的な発育異常に関与していることが示唆された。
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