| 研究課題/領域番号 |
18K11121
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| 研究機関 | 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター |
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研究代表者 |
元永 恵子 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 研究員 (20330516)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 肢体不自由 / アスリート / 基礎代謝量 / 体組成 / エネルギー消費量 |
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| 研究実績の概要 |
日本人の食事摂取基準2020年版で示されている推定エネルギー必要量の推定では、基礎代謝量（Basal Metabolic Rate、BMR）に身体活動レベル（Physical Activity Level、PAL）を乗じる方法が紹介されている。しかしながら上下肢欠損や切断、脊髄損傷等の肢体不自由者のBMR推定方法に関するエビデンスは非常に少ない。そのため、活動的である肢体不自由のアスリートのエネルギー消費量の推定はさらに難しい。そこで本研究では肢体不自由のあるアスリートの①二重標識水（Doubly Labeled Water、DLW）法による総エネルギー消費量（total energy expenditure、TEE）、②BMR（安静時代謝量測定値との検証も含む）、③二重エネルギーX線吸収測定（Dual energy X-ray Absorptiometry、DXA）法を基準とした体組成の推定値の比較、④TEEとBMRから算出したPALのデータをそれぞれ取得し、⑤TEE、BMR、体組成より算出した各指標を多角的に分析することを目的としている。
しかしながら令和2年度はコロナ禍により測定を計画・実施することが難しく、2名のアスリートに協力いただいたが1名が途中離脱となった。しかしもう1名（片上肢欠損）で②BMR測定、③DXA法等の体組成の推定を継続して実施した。空気置換法、生体インピーダンス法、皮脂厚法による体組成推定も行い、上肢欠損者をモニタリングする場合の各種方法の長所と短所を確認することができた。
①のDLWによるTEE測定ができていない分、BMR推定に焦点を当てる分析となるが、これまで実施してきた脊髄損傷のアスリートと比べ上肢欠損者は立位歩行ができ、除脂肪量が多いことなどもふまえ、次年度の検討項目としたい。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和2年度は、上肢欠損のあるアスリート1名について、同一手法により基礎代謝量および体組成の測定を実施するにとどまった。
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| 今後の研究の推進方策 |
令和3年度は東京夏季パラリンピック競技大会および北京冬季パラリンピック競技大会の開催年となり、一方でコロナ禍での感染症に配慮した調整も求められる。できることを実施し、成果発表につなげたい。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
当初、今年度中に測定を全て終了させる予定であったが、コロナ禍による測定環境の整備および協力者の調整が難しかったことが要因となり、測定を行うことができなかった。
引き続きコロナウィルス対策と、国際大会に向けた準備および制限、アスリートの状況もあるが、東京大会前の6月末まで、もしくは一部は東京大会後の9月以降で測定を実施し、まとめていきたい。
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