運動がが皮膚ガス中NO濃度に及ぼす影響を明らかにするため、安静時および運動中、後の皮膚ガス中NO濃度を測定し、局所血流量、指先毛細血管血流変化、血圧、脈波伝搬速度(CAVI)等の血管内皮機能、血管年齢指標との関係を明らかにしようとした。さらに、局所の運動や全身運動時の活動筋部位から放出される皮膚ガス中NO濃度と血流量、CAVI等との関係についても詳細に検討した。 局所運動として、人を対象に最大下局所レジスタンス運動として膝伸展運動を行わせ、活動筋表面と非活動部位である手や片脚運動時の非活動筋表面から得られる皮膚ガス中NO濃度の関係について検討し、両脚、片脚運動時に得られた皮膚ガス中NO濃度がCAVIと有意な負の相関関係が認められた。 さらに、アルギニン・シトルリンサプリメント摂取が、自転車を用いた全身運動時の手および大腿四頭筋表面から得られる皮膚ガス中NO濃度変化と動脈硬化指数CAVI(Cardio Ankle Vascular Index : 心臓足首血管指数)に及ぼす影響を明らかにしようとした。また、全身運動時の皮膚ガス中NO濃度変化とCAVIや血流増減の変化との関係についても検討し、アルギニン・シトルリンサプリメント摂取が運動時の皮膚ガス中NO濃度や局所血流量を有意に増大させること、また、皮膚ガス中NO濃度がCAVIと有意な負の相関関係が認められた。。
|