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2020 年度 研究成果報告書

毒性をもつ終末糖化産物が引き起こす心筋細胞障害およびそのメカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K11139
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関金沢医科大学

研究代表者

高田 尊信  金沢医科大学, 総合医学研究所, 講師 (20515308)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード毒性終末糖化産物 / TAGE / 心疾患 / 心筋細胞 / 拍動 / 細胞内TAGE / 血中TAGE / 細胞外TAGE
研究成果の概要

心筋細胞に対し、「毒性終末糖化産物(Toxic Advanced Glycation End-Proucts, Toxic AGEs, TAGE)」の前駆体であるグリセルアルデヒド(GA)を添加することにより、TAGE生成・蓄積依存的な拍動低下および細胞生存率が引き起こされることを明らかにした。さらに、TAGE生成・蓄積した細胞においては、オートファジーを阻害されている可能性が示唆された。一方で、血中TAGEのような細胞外TAGEは、生理的濃度においては、心筋細胞に対し、細胞死を引こさないこととが明らかとなった。
ほか高ブドウ糖や高果糖が心筋細胞に与える影響とTAGEとの関連を解析した。

自由記述の分野

健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで、ブドウ糖や果糖の過剰摂取をする生活習慣により、体内に毒性終末糖化産物(Toxic Advanced Glycation End-Products, TAGE)が生成することおよび血中のTAGE量が高い人は、動脈硬化を介する心血管疾患のリスクが高いことを報告していた。それに対し、本研究により、心筋細胞にTAGEが生成することおよび細胞内TAGEが拍動低下や細胞死を引き起こすことを明らかにした。この結果、新たな心疾患の概念を提唱し、国民の健康増進に寄与することができた。
また、心筋細胞の壊死に応答して心臓を防御する、心臓線維芽細胞とTAGEの関連を解析するための基礎をも築くことができた。

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公開日: 2022-01-27  

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