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2021 年度 実施状況報告書

歩行動作中の末梢感覚刺激が前頭前野の活動性に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 18K11140
研究機関中部大学

研究代表者

尾方 寿好  中部大学, 生命健康科学部, 准教授 (80415364)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード他動運動 / 酸素化動態 / 前頭前野 / 歩行 / 局所脳血流
研究実績の概要

本研究では、認知機能をつかさどる前頭前野の活動性に対する,歩行の影響を明らかにすることを目的としている。随意的な動作によって生じる脳からの運動指令の影響を排除し,四肢の動きによって生ずる感覚情報の影響を主として抽出するため,機械により外力を加えて他動的に歩行様の動作を課した際の,前頭前野の酸素化動態を検討することとした。本研究では,仰臥位姿勢での他動的な歩行動作(仰臥位他動歩行動作)を課した。仰臥位他動歩行動作は,コンピュータ制御によって動作する自作の器具を用いて行った。これまでに,より通常歩行に近い感覚刺激を実現するために,仰臥位他動歩行器具の仕様として,①歩行中の腕振りを実現する機構の開発,②股関節が伸展する時期のみに足底部に圧力が加わるようにして,通常の立位歩行の立脚期における足底部への荷重を模擬できる機構の開発を行っている。これに加えて,通常歩行と同様に四肢が同期して動くようにするためのプログラム,および通常歩行とは異なる四肢の動きをするためのプログラムを作成した。これによって,前頭前野の活動性に最も影響を及ぼす刺激の種類を比較・検討することができる。一方,本年度は,若年健常者を対象として,仰臥位姿勢での他動歩行中における前頭前野の酸素化動態を、近赤外線分光法装置により測定される酸素化ヘモグロビン濃度の変化から求める予定であったが,昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染症の予防措置のために,ヒトを対象とした実験を実施することができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の予防措置のため,ヒトを対象とした実験を実施することができなかったため。

今後の研究の推進方策

研究期間を1年間延長し,ヒトを対象とした仰臥位他動歩行実験を進める。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染症の影響で,研究を進めることができなかった。そこで、この実験を2021年度に実施し、この実験に必要な消耗品費を繰り越すこととした。

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公開日: 2022-12-28  

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