研究課題
1.急性期病院入院中に意図せず発生する摂食嚥下障害の要因について8768例を追跡した研究論文を英文誌に発表した.サルコペニア関連因子がこの摂食嚥下障害発生に関連していることを見出した.2.リハビリテーション入院高齢者188例の骨格筋量減少を伴う低栄養は,摂食嚥下リハビリテーション効果が薄いことを見出した後ろ向きコホートを英文誌に発表した.サルコペニアに対する治療的アプローチが患者の機能予後改善に必要であることを示唆している.3.高齢リハビリテーション患者177例を対象に,舌圧低下者の摂食嚥下機能関連症状を検討した.舌協調運動および口腔通過,咳嗽症状と舌圧低下と独立した関連を示した.英文誌に原著論文を投稿した.4.大腿骨骨折術後に発生する摂食嚥下障害の有病率とサルコペニアの関連を89例で調査した.13.5%が退院時までに摂食嚥下障害を新たに発症し,すべての患者がサルコペニアを呈していた.サルコペニアの摂食嚥下障害の有病率であると考えられる.英文誌に投稿した.5.急性期病院入院高齢者3594例を対象に,入院前に摂取していた食形態と入院時の栄養状態,入院治療日数の関連について検討した.もともと嚥下調整食を摂取していた人は,入院時に低栄養であり,入院治療が長くなることを見出した.英文誌に発表した.
1: 当初の計画以上に進展している
本年度は,3本の原著論文を発表できた.さらに2本の原著論文を投稿中である.
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から,患者評価がすべて休止状態となっている.本年度新たに評価やデータ収集することは難しい.後ろ向きにデータ収集し,研究課題解決に向けさらに努力を行う予定である.
物品費,旅費を抑えることができたためである.最終年度の研究成果発表に使用予定である.
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 2件、 招待講演 4件) 図書 (3件)
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