研究課題
本研究は,サルコペニアの摂食嚥下障害診断法のオプションを見出し、リハビリテーション中の患者におけるサルコペニアの摂食嚥下障害有病率や、予後予測因子の同定を行うことを目的とした。初年度および第2年度までの研究において、3本の英語論文を発表した。第1報)急性期病院入院中に意図せず生じる摂食嚥下障害にサルコペニアが関与していることを見出した。第2報)サルコペニア入院高齢者の嚥下機能予後改善に低栄養が負の栄養を及ぼしている可能性。第3報)サルコペニアの摂食嚥下障害の特徴である舌圧低下を呈している高齢者の口腔嚥下問題に、舌協調運動、口腔通過、咳嗽反射、舌圧低下が関与していることを発表した。最終年度には、第4報)大腿骨骨折高齢者に発生する摂食嚥下障害がサルコペニアの摂食嚥下障害であること。第5報)入院前の摂食嚥下障害(嚥下調整食摂取)は、入院時に低栄養率が高く、入院治療が長くなること。第6報)摂食嚥下障害を多く発症する頭頚部がん患者のサルコペニア評価式の開発。第7報)摂食嚥下リハ患者に適応できる、身体計測値のみで行うサルコペニア評価式の開発。第8報)サルコペニアの摂食嚥下障害治療に攻めの栄養療法が効果的であること。第9報)サルコペニアの摂食嚥下障害患者の舌圧向上に、栄養療法と身体的リハビリテーションが重要であること。第10報)CTを用いて日本人高齢者のサルコペニアを評価する式の開発。第11報、12報)サルコペニアスクリーニングツールの妥当性と入院中の転倒を予測する可能性。第13報)サルコペニアのスクリーニングに下腿周囲長を用いることの妥当性。第14報)頭頚部がん術後嚥下障害にサルコペニアの嚥下障害が関連している可能性を報じた。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (10件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 6件、 招待講演 5件) 図書 (1件)
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