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2019 年度 実施状況報告書

遺伝・疫学・臨床データへの統計解析アプローチと対象集団へのフィードバック

研究課題

研究課題/領域番号 18K11189
研究機関横浜市立大学

研究代表者

冨田 誠  横浜市立大学, データサイエンス学部, 教授 (20399025)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード臨床研究 / 統計モデリング / 統計解析 / 生物統計学
研究実績の概要

遺伝子多様性解析の研究では近年、より大規模で大量なデータへと膨大な情報を扱うようになり、疫学や精神保健データの研究でも大規模で、かつ空間的にサンプリングされた膨大な情報を扱うようになってきた。前者は単純に統計解析するだけではなく、この分野での独特の遺伝的アプローチがあり、後者は空間集積性を考える上では計算量の膨張や現実的な計算時間の制限などからも適用できる手法が限られている。提案する独自のアプローチやほぼ唯一の解決となる手法を、これらの大規模・大量データへと適用することで、今までに他では得られない知見・有効な結果が得られる期待される。
様々な臨床研究・医学研究を通じて構築された統計的解析手法により、多くの新たな臨床研究・医学研究に適用し、新規の知見・有効な結果が得られた。これらの状況をとりまとめ、マレーシアのクアラルンプールで開催された62nd ISI World Statistics Congress 2019にてSummary of bio-statistical consultation for clinical research support in Japanと題して研究発表を行った。統計解析の実績内容としては基礎研究よりも臨床研究は80%を超え、そのうち介入研究は30%を占めた(残りは観察研究)。各年の累計件数の推移を示し、医学部や診療科など、初期から統計コンサルティングを受けていた部門が特に増えてきていることがわかった。世界最大規模の統計学界の国際会議であり、多くの統計家と意見を交わせ、有用な意見・情報も得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

提案する独自のアプローチやほぼ唯一の解決となる手法を、これらの大規模・大量データへと適用することで、今までに他では得られない知見・有効な結果が得られる期待される。
様々な臨床研究・医学研究を通じて構築された統計的解析手法により、多くの新たな臨床研究・医学研究に適用し、新規の知見・有効な結果が得られた。これらの状況をとりまとめ、マレーシアのクアラルンプールで開催された62nd ISI World Statistics Congress 2019にてSummary of bio-statistical consultation for clinical research support in Japanと題して研究発表を行った。世界最大規模の統計学界の国際会議であり、多くの統計家と意見を交わせ、有用な意見・情報も得られた。

今後の研究の推進方策

SNPマーカーによる連鎖不平衡(LD)ブロック同定の後、LDの2次元的な構造を把握し、ハプロタイプ・ディプロタイプ形の推定によりターゲットを検出する。病因遺伝子探索を目的とする研究に対して多変量量的変量での解析を構築し、患者個々のリスク推定・評価する方法を提案し、QOL (Quality of Life)向上へと導く。すでにPDCAサイクルとしては回り始めているため、安定した方法論の構築を進める。また、精神保健・疫学分野でも空間集積性・時空間集積性を検出する研究自体が比較的新しい研究テーマであり、オリジナリティが高いだけでなく解決できるほぼ唯一の手法であった。これらを既存の手法と比較・検討することを続け、有効な成果を示せるよう進めていく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Corrugated Sheet of Unsintered Hydroxyapatite Poly-L-Lactide for Sternal Fixation: A Preclinical Study2020

    • 著者名/発表者名
      Kuroki Hidehito、Arai Hirokuni、Srisont Smith、Oi Keiji、Tomita Makoto、Mizuno Tomohiro
    • 雑誌名

      Annals of Thoracic and Cardiovascular Surgery

      巻: 26 ページ: 40~46

    • DOI

      10.5761/atcs.oa.19-00250

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] Serum CXCL9 and CCL17 as biomarkers of declining pulmonary function in chronic bird-related hypersensitivity pneumonitis2019

    • 著者名/発表者名
      Nukui Yoshihisa、Yamana Takashi、Masuo Masahiro、Tateishi Tomoya、Kishino Mitsuhiro、Tateishi Ukihide、Tomita Makoto、Hasegawa Takehiro、Aritsu Takashi、Miyazaki Yasunari
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 14 ページ: e0220462

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0220462

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] “The 2-Dimensional Approach”: a novel tool to help learners organize their knowledge and improve their clinical reasoning skills.2019

    • 著者名/発表者名
      Shimozono Hisashi、Takahashi Makoto、Tomita Makoto、Takada Kazuki、Tanaka Yujiro
    • 雑誌名

      MedEdPublish

      巻: 8 ページ: In press

    • DOI

      10.15694/mep.2019.000134.1

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Summary of bio-statistical consultation for clinical research support in Japan2019

    • 著者名/発表者名
      Makoto Tomita
    • 学会等名
      62nd ISI World Statistics Congress 2019
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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