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2020 年度 実施状況報告書

連続変量を含む相互情報量の推定と、グラフィカルモデルの構築への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18K11192
研究機関大阪大学

研究代表者

鈴木 譲  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50216397)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード相互情報量 / 独立性検定 / 因果推論
研究実績の概要

本研究では、多変量のデータから、変数間の依存関係の強さを評価し、事後確率を最大とするグラフィカルモデルを構築する問題を検討している。そのために、連続値を含む、離散でも無限個の値を取るといった一般の2変数に関する相互情報量の推定方法を検討している。そして、その推定量が、サンプル数とともに真の相互情報量に収束することを示す。次に、ゲノム解析のRNA シーケンスから得られたデータから、複数の遺伝子の発現量の間の因果関係を表現する森を構築することを検討している。さらに、その理論を条件付き相互情報量の推定の場合に一般化し、与えられたデータに対して事後確率を最大にするベイジアンネットワークを構築する方法を検討している。2020.4-2021.3に関しては、アルゴリズムの構築、および数理的な側面からの検討を主に行った。その結果、以下の研究成果が得られた(特に、既存研究との差異が主張できた)。
1. 交絡の存在を許容する因果探索(連続変数の場合)
2. 交絡の存在を許容する因果探索(離散変数の場合)
3. ベイズ測度を求めるための事前確率に関する研究
このうち、1,に関しては2020年11月のIBISで研究発表を行い、現在は投稿準備中である。2,に関しては、共著の学生が2020年10月のIBISで研究発表を行い、その結果をジャーナルに投稿している。3.に関しては、WeileyのWire's Computational Statisticsという雑誌にレビュー論文を出版した。一部オリジナルの結果も含まれている: Why BDeu? Regular Bayesian network structure learning with discrete and continuous variables

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

おおむね順調だが、期間の半分が経過したので、成果をジャーナルに投稿して、成果を国際的にアピールしたい。(国際会議は本年度は難しいので、結果の早く戻るジャーナル)

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの影響で、2-3月に予定していた米国での国際共同研究が中止になった。本年度に繰り越すことになったが、時期に関しての目処がたって
いない。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルスの影響で、2-3月に予定していた米国での国際共同研究が中止になった。本年度に繰り越すことになったが、時期に関しての目処がたって
いない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] Why BDeu ? Regular Bayesian network structure learning with discrete and continuous variables2021

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Joe
    • 雑誌名

      WIREs Computational Statistics

      巻: 1 ページ: 1-1

    • DOI

      10.1002/wics.1554

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 統計学の使い方より,本質を見抜く力―機械学習の数理 100問シリーズと凸最適化への期待 ―2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木 讓
    • 雑誌名

      オペレーションズ・リサーチ

      巻: 65 ページ: 551-556

  • [学会発表] 統計学の使い方より本質を見抜く力2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木 讓
    • 学会等名
      統計関連学会連合大会
    • 招待講演
  • [学会発表] A Causal Order Identification extended for dealing with Confounding: Discrete Variables J SUZUKI, Y INAOKA 電子情報通信学会技術研究報告 (Web) 120 (195 (IBISML2020 8-33)), 49-542020

    • 著者名/発表者名
      稲岡雄介、鈴木讓
    • 学会等名
      IBIS研究会
  • [学会発表] A Proximal Gradient Method for Convex Clustering2020

    • 著者名/発表者名
      新村亮介、鈴木讓
    • 学会等名
      IBIS研究会
  • [学会発表] 交絡の存在を許容するLiNGAMの一般化2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木讓
    • 学会等名
      IBISワークシップ
  • [図書] スパース推定100問 with Python2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木 讓
    • 総ページ数
      260
    • 出版者
      共立出版
    • ISBN
      978-4-320-12509-4
  • [図書] Statistical Learning with Math and R2020

    • 著者名/発表者名
      Joe Suzuki
    • 総ページ数
      220
    • 出版者
      Springer
    • ISBN
      978-981-15-7568-6
  • [図書] 統計的機械学習の数理100問 with Python2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木 讓
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      共立出版
    • ISBN
      978-4-320-12507-0
  • [図書] スパース推定100問 with R2020

    • 著者名/発表者名
      鈴木 讓
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      共立出版
    • ISBN
      978-4-320-12508-7

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公開日: 2021-12-27  

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